ARTICLEワイン記事和訳

オーストラリア人が寧夏で快挙 29 Sep 2014

043.jpg2年前、「中国での挑戦に10名を選抜」で紹介した前例のないワインメーカーのためのコンクールは、中国で最も有名なワイン産地である寧夏で最高のワインを作ったワインメーカーに総計18万元(約3万ドル)が授与されるという前例のないものだった。

50名のワインメーカーの応募があり、国際的なワインの専門家による審査で10名の候補者が絞り込まれた。そして最終的に7名のワインメーカーが2012年の9月に初開催された寧夏ワインメーカーズ・チャレンジへ参加することとなった。そのメンバーはブノワ・ベイナー(Benoit Beigner;フランス)、ホセ・エルナンデス・ゴンザレス(Jose Hernandez Gonzalez;スペイン)、ペニー・ジョーンズ(Penny Jones;オーストラリア)、パトリシア・ミランダ(Patricia Miranda:チリおよびニュージーランド)、エレーニ・パパダキス(Eleni Papadakisアメリカ)、デイヴィッド・タイニー(David Tyney;オーストラリア)、カール・ファン・デル・マーウィ(Carl van der Merwe;南アフリカ)であった。上に示した写真は彼ら全員が2012年にワイン作りのために寧夏に勢ぞろいした際のもので、後列左からカール・ファン・デル・マーウィ、エレーニ・パパダキス、デイヴィッド・タイニー、前列左からペニー・ジョーンズ、ブノワ・ベイナー、パトリシア・ミランダ、ホセ・エルナンデス・ゴンザレスである。

この7名は各自2012年に赤ワインを作り、うち3名は2013年に寧夏へ戻って白ワインも作った。中国に拠点を置く6名の、小売りからワインメーキングに関する書籍の執筆まで幅広い分野(下記参照)のワイン専門家が審査員となり、これら10本のワインを先週木曜日に北京で審査した。彼らは全体的な品質の高さを褒め称え、同じ畑の区画に由来するにもかかわらず各々個性が際立っていることに注目した。審査委員長は尊敬を集めるワイン審査員でありワイン教育者でもある北京農業大学のマ・フイキン氏で、長雨のせいで2012年の収穫は近年稀にみる最悪の環境だったことを考慮に入れると赤ワインの品質が特にすばらしいと述べた。

寧夏の公証人とアメリカの公認会計士の2名が審査を監視した(中国人は第三者による監視を重要視する)。白ワインの受賞者はデイヴィッド・タイニー(5万人民元)、ホセ・エルナンデス・ゴンザレス(3万元)、ブノワ・ベイナー(1万元)で、赤ワインの受賞者はデイヴィッド・タイニー(5万元)、ペニー・ジョーンズ(3万元)、パトリシア・ミランダ(1万元)であった。寧夏省ブドウ花卉産業発展局長であるカオ・カイロンは出席がかなった4名のワインメーカーの前でこの結果を発表した。彼によると新規プロジェクトによって寧夏にワインメーカーが60名は集まる予定だそうだ。

043-1.jpg優勝者のデイヴィッド・タイニーは写真でカオ・カイロンから賞品を授与されている人物で、コンサルタント・ワインメーカーである。出身地であるオーストラリアの他、ニュージーランドと中国の雲南でも実績がある。

この日の早い時間には6名の審査員は寧夏の有名生産者の47のワインを審査した。審査員のほとんどは寧夏のワインを10年以上テイスティングしてきており、持続的な進歩を実感しているという。特にピュアな果実味で複雑かつ「特徴的」なものが増えてきている点が高く評価されていた。3時間に及ぶテイスティングでは寧夏とワインに関する活発な議論か交わされ、マーケティング戦略や消費者の動向、規制環境や地域のもつワインの特性など、話題は多岐にわたった。

47のワインはほとんどが赤で、寧夏のワイン産業の多様性がビジネスモデル(公営か、海外資本か、家族経営か)という視点からも規模(ブティックワイナリーから中国最大の生産者まで)という視点からもしっかりと反映されていた。寧夏ワインチャレンジは継続的に実施されているイベントで、地域の活性化とフィードバックの収集を目的としている。これまでのテイスティングは香港(2013年)、南京(2012年)、そしてこの自治区の中心である銀川(2013年および2012年)で実施されている。北京の受賞者は今週末に銀川で開催される寧夏ワインフェスティバルの中で発表される予定だ。

寧夏ワインチャレンジおよび寧夏ワインメーカーズ・チャレンジの審査員は下記の通り:

リリアン・カーター(Lilian Carter):新疆のワンジョン(Wangzhong)のワインメーカー。カーターは寧夏のドメーヌ・ヘランシャン(Domaine Helanshan;賀蘭山)で働き、この地域に精通している。2012年の寧夏ワインチャレンジでも審査員を務めた。

マーカス・フォード(Marcus Ford):パープル・ページャーであり上海と北京の葡道(Pudao Wines)の総支配人でもある。フォードはまた上海のエム・オン・ザ・バンド(M on the Bund)でレストラン・マネージャーとして10年の経験がある。彼は2012年の寧夏ワインチャレンジでも審査員を務めた。彼のレポートはこちらでも読むことができる。

マ・フイキン:中国農業大学教授。中国で有数のワイン・マーケティングの専門家として知られ、マは中国全土で様々なプロジェクトの灌漑や畑の病害に関するコンサルタントを行う。彼女は審査員長であり、2012年の寧夏ワインチャレンジでも審査員を務めた。

ジャン・マキシム・リュー:wineonline.cnの創立者。リューはワイン業界の様々な局面に携わり、ライター、教育者、ワインクラブの設立者、企業や個人対象のコンサルタントとして幅広く活躍。ボルドーでも教鞭をとり、数多くの中国ワインのテイスティングを運営。

リャン・ドリアン・タン:ASCファイン・ワインズのワイン教育国際部門責任者。国内有数のインポーター向けにワイン・アンド・スピリッツ・エデュケーショナル・トラスト(WSET)講座を10年にわたり担当。現在マスター・オブ・ワイン課程に在籍。

チャールズ・ソウ:このイベントが行われた北京のテンプル・レストランの料飲責任者。彼の作るワインリストは2014年中国ワインリスト・オブ・ザ・イヤーの中国ワイン部門で最優秀賞を受賞。 ソムリエとして豊富な経験を持つ。

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