カテゴリ「Bordeaux」の記事

ボルドー~プリムールで買う価値のあるワインは?  9 Apr 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズに掲載されている。 ここしばらくはガトウィックからボルドーへの飛行機には追加の負荷がかかることになる。先週の2015ヴィンテージのテイスティングから帰国するワイン商全員の荷物の中に、世界的な企業間高級ワイン取引市場であるLiv-ex による100ページ500gもあるボルドー市場のレポートが入っているのだから当然だろう。 プリムール直前というボル... (続きを読む)

ワインの節約術 12 Mar 2016 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズに掲載されている。 中身が伴わないのに価格が高いワインに思いをはせるのは難しいことではないが、私はより楽しい話題、すなわち常に中身に対して安い価格が付けられているワインについて深く論じたいと思う。 ボルドーほど価格と品質の関係がわかりやすい地域がない、という点に異論はない。1級シャトーは高級ブランドとしての地位を確立することに成功し、我々のようなワイ... (続きを読む)

ボルドー2012 ~うれしい驚き 13 Feb 2016 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のロング・バージョンである。250に及ぶ白、右岸の赤、左岸の赤に関するテイスティングコメントも参照のこと。この写真は3年前にサウスワールドで撮影したものだが、何人かの顎ひげが伸びたことを除いてほとんど変わりはない。 毎年1月に、イギリスの高級ワイン商の代表を主な構成メンバーとするワインのプロ約20名がイギリス東部の海沿いの街、サウスワールドに集まってボ... (続きを読む)

ポムロール~目下構築中 21 Nov 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事の別バージョンである。 地勢が全てを語る、というのはフランスワイン業界に言い伝えられてきた教えの一つである。コート・ドールで育ったブルゴーニュ人は間違いなく、地元の地図を徹底的に叩き込まれている。何世紀もの歴史を持つ異なるクリマの境界線は、そのクリマが時には2ヘクタール、すなわち5エーカーよりも小さいにも関わらず、そのワインがどう格付けされ、我々消費者... (続きを読む)

中国対ボルドー~繰り返される争い 7 Nov 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のかなり長いバージョンである。 「問題は中国の投資家が格付けシャトーを獲得するか否かではなく、いつ獲得するかである」 ボルドーで最も崇拝されるシャトーに関する予言とも言える一文はスザンヌ・ムスタチッチ(Suzanne Mustacich)の新著、「Thirsty Dragon」の最後から2番目のページにある。これは大きく変貌を遂げつつ複雑に絡み合うボル... (続きを読む)

ボルドーの白ワイン、急成長 31 Oct 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のロング・バージョンである。 もし私が白ワインだったら、色による偏見に抗議しているだろう。ワインの世界最大の市場であるアメリカでは赤ワインよりはるかに多く白ワインが飲まれているが、イギリスではまだ赤ワインへの注目度の方が高いようだ。 各種の記事やプロ向けのテイスティングで私が目にするワインや、頼んでいないのに送り付けられてくる多くのサンプルは赤ワインが... (続きを読む)

ラ・フルール・モランジュ~大工さんのワイン 18 Jul 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のロング・バージョンである。関連するテイスティング・ノートも参照してほしい。 1990年代、ジャン・フランソワ・ジュリアン(Jean-François Julien)は大工でワインのことは何も知らなかったが、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールのオーナー、グラフ・ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵(Graf Stephan von Neipperg)から... (続きを読む)

ボルドーのデジャヴ 11 Jul 2015 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズの「Bordeaux supplement」に掲載されている。 私のように40年近くボルドーに関する記事を書いていると、彼の地のワイン産業の周期性を強く感じずにはいられない。私が駆け出しの頃、ボルドーのワイン業界は高名なワイン商一族、クルーズ家(彼らは1847年シャトー・ラフィットの全てのブドウを買い占めた)に大打撃をもたらしたスキャンダルから立ち直... (続きを読む)

ボルドー2003 ~混沌のヴィンテージ~TT 4 Jun 2015 TT:木曜特別シリーズの意。最近の事例に関連のある過去の記事を再掲するコーナーです。 2015年6月4日私がこれを書いているボルドーでは最高気温36℃の予想が出ており(写真はアルカション湾の今朝の眺めだ)、かの有名な「猛暑のヴィンテージ」だった2003年を思い起こさせる。だがおそらくあれはそのうち「最初の猛暑のヴィンテージ」あるいは「21世紀で最初の猛暑のヴィンテージ」として知られるようになるだ... (続きを読む)

全ては愛という名のもとに~ボルドーのブレンド 2 May 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のかなり長いバージョンである。 私自身は一度もワイン作りをしたいと思ったことはないが(大自然の奴隷になるには統制欲が強すぎ、マネージメントにも疎すぎるため)、ブレンディングのスキルが自分にはあるのではないかと空想することはしょっちゅうある。だが、最近行ったボルドーで最も尊敬を集めるコンサルタントでエノロジストである人物とのセッションで、その道を究めるこ... (続きを読む)

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