カテゴリ「一般愛好家向け情報」の記事

捉えどころのないMで始まる単語 29 Oct 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 今月初旬のある朝、ウェールズにあるアベリストウィス大学のひげ面の教授は58人のマスター・オブ・ワイン、マスター・オブ・ワイン研修生、そしてワイン愛好家お気に入りの概念を一刀両断に粉砕した。 地質学者であるアレックス・モルトマン(Alex Maltman)が理路整然とわかりやすく力説する通り、畑の地下にあるものとそこから生み... (続きを読む)

サム・ニール~セントラル・オタゴのワイン俳優 22 Oct 2016 この記事の短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 最近ロンドンのザ・クローヴ・クラブで俳優のサム・ニールと交わした会話は普段ワイン生産者と行うそれとは大きく異なっていた。pHやクローンの話は一切ない代わりに、別のテーマがあった 印象的な話題の一つは上半身裸のジュリー・アンドリュースが下半身裸のリーアム・ニーソンと激しく抱擁しているというものだった。(ニールは現在ニーソンのアク... (続きを読む)

勢いに乗る日本酒 8 Oct 2016 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。テイスティング・ノートはFine sake - the tasting notes を参照のこと。 ワインの知識のある誰もが、日本酒には少し腰が引ける。多くの米の品種があり、磨き方や水の質によっても異なり、言うまでもなく時間と温度管理などが加わる生産工程がワインよりはるかに複雑だからだ。さらに最高品質のものに至ってはその繊細さのた... (続きを読む)

グルナッシュ・グリ礼賛 24 Sep 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。テイスティング・ノートについてはLanguedoc wines と white Collioures を参照のこと。 現状、白ワインに関して言えば、グレーがいい。非常に面白いワインを生み出す品種に出会っているが、それは白を表すブランで終わる品種でなく、グレーを表すグリで終わる名前のものが多い。ソーヴィニヨン・ブランより柔らか... (続きを読む)

日本、ハイブリッドの居場所のある国 29 Aug 2016 オーストラリア人のデニス・ギャスティンは長きにわたりアジアのワイン生産に興味を持ってきた人物だが、その彼が先月開催された日本ワインコンクール(JWC)に関する以下のレポートを送ってくれた。日本ワイン業界の現状の評価とも言えるだろう。 2003年の初開催以来一度を除いて毎回参加している日本ワインコンクールの審査員を今年もまた務めさせていただいたことを嬉しく感じています。(デニスは後列左から2人目、ハ... (続きを読む)

正しいワイン旅行者になるには 30 Jul 2016 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 ワイン・ツーリズムがかつてない盛況をみせ、珍しいワインにはよくあることだが、帰宅して鉛色の空の下で飲んでみたら全く印象が異なるといういたずらがあったとしても(これはワインの嗜好に主観が大きくかかわる例と言えるかもしれない)現地で購入したボトルは購入者にとって特別な意味をもつ。 そこで一年のこの時期に、訪問試飲する際のエチケットを... (続きを読む)

1996のシャンパーニュ、その泡は健在か?  16 Jul 2016 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。2006と1996のプレステージ・シャンパーニュのテイスティング・ノートも参照のこと。 ワインの文脈でヴィンテージ・イヤーと言うのは重要だ。その名声を早いうちに得れば、通常その命が尽きるまでそれは彼らに付きまとう。赤のボルドー2001のヴィンテージ、特に右岸のそれは時を経るにつれ間違いなく名声が高まったし、1993のブルゴーニュも... (続きを読む)

あのパリスの審判から40年 9 Jul 2016 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 孫に自分がなぜ有名なのかと聞かれたとき、ワイン・ライターであるスティーブン・スパリエ(Steven Spurrier)は彼にジョージ・M・テイバーの著作、パリスの審判を見せた。彼が1976年5月24日に企画したあの運命的なカリフォルニア・ワインとトップ・フランス・ワインのブラインド・テイスティングの証ともいえる著作だ。 その40... (続きを読む)

ワイン業界と金融業界が出会う場所 28 May 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 先週はロンドンのクラブの聖地、セント・ジェームズにクラブが初めて開かれてから一世紀という記念すべき週だった。私が67ポール・モールに立ち寄った時、(ここにはくだらない女人禁制はない)、彼らはチームの一員であるギリシャのテリー・カンディリス(Terry Kandylis)が前日に英国ソムリエ・オブ・ザ・イヤーを受賞したことを... (続きを読む)

どのボルドー2006が飲みごろか?  7 May 2016 この記事の別バージョンがフィナンシャル・タイムズに掲載されている。 ボルドー人は需要の大きかった年の不調やポンドの大幅な対ユーロ安を経た5年ぶりの良いヴィンテージにいくらの値を付けるか頭をひねっている頃だろうから、赤のボルドーが我々に与えてくれるものについて考えてみるのもいいだろう。赤のボルドーは他のどのワインよりも熟成に期待持て、二次市場が確立され、量としても十分に入手可能なワインだ。 このこと... (続きを読む)

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