カテゴリ「栽培」の記事

ナパはどこまでグリーンか?  7 Jul 2018 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 フロッグス・リープ(写真)のジョン・ウィリアムスが1989年にナパ・ヴァレーでワインに関する有機栽培についての会議を企画した時、参加者は9名だった(「しかも7名は金を払って参加してもらいました」と彼は言う)。今月末、ナパ・ヴァレー・グレープグロワーズは7回目の有機栽培に関する同会議を開催するが、参加者の上限を120名に設定しなく... (続きを読む)

ブルゴーニュ2017 -煙が守ったブドウ 11 Nov 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 コート・ドールのブドウ生産者たちは先週、いつになく楽しげな様子だった。7年間に及ぶ雹、霜、腐敗、害虫などによる収穫量の減少を乗り越え、2017年はブルゴーニュにとって豊かなヴィンテージとなったためだ。「ようやく売るものができました」ムルソーとヴォルネイに拠点を置くドメーヌ・デ・コント・ラフォンのドミニク・ラフォンはそう言... (続きを読む)

インド~ワイン最後の未開の地?  8 Apr 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。Indian wine - a progress reportも参照のこと。 そもそもインドのワインが存在すること自体が奇跡だ。まず、その熱帯性気候は、言ってみれば何の助けにもならない。この上ない暑さと何か月にも及ぶモンスーンの雨は、その畑が北半球にあるにもかかわらず、複数回の剪定をすることで南半球の年間サイクルを辿ならなくてはな... (続きを読む)

捉えどころのないMで始まる単語 29 Oct 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 今月初旬のある朝、ウェールズにあるアベリストウィス大学のひげ面の教授は58人のマスター・オブ・ワイン、マスター・オブ・ワイン研修生、そしてワイン愛好家お気に入りの概念を一刀両断に粉砕した。 地質学者であるアレックス・モルトマン(Alex Maltman)が理路整然とわかりやすく力説する通り、畑の地下にあるものとそこから生み... (続きを読む)

アジア系ショウジョウバエ~2014年の虫害 17 Dec 2015 2015年12月17日 今日はローヌとブルゴーニュの2014ヴィンテージの調査で大忙しのため、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)という害虫が2014年に北部ローヌ(2014年の今日報告)、ドイツ(マイケル・シュミットが1年前に報告)、ブルゴーニュ(ティラク・シンハ(Tilak Sinha)が2014年9月に報告している)を含む多くの栽培家に大きな懸念をもたらした報告を... (続きを読む)

幹の感染症~第二のフィロキセラか?  21 Jul 2015 間もなく出版されるオックスフォード・コンパニオン・トゥ・ワインの第4版で栽培関連の監修を担当しているリチャード・スマート博士は世界中で増え続けるブドウの幹の感染症の流行を懸念し「ブドウの幹の感染症がワインの供給に影響をもたらすのでは」と問いかけている。 ほとんどのワイン消費者の皆さんは考えたこともないと思いますが、ブドウ栽培者およびワイン生産者の中にはその不安を抱えている人々がいます。幹の感染症は... (続きを読む)

畑の穴、知識の穴 20 Jun 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事の別バージョンである。 ジムに行ったりロードバイクに乗ったりする人ならご存知の通り、適切な道具選びは重要だ。ワイン生産者とて同じである。彼らも最新の設備を欲しがるのだ。 流行とは移り行くものだ。ワイナリーの最新の装備として挙げるならば、光学式選果機は未完熟果実を人の手を介さずに選別できるし、細いガラスのパネルが取り付けられた木製の発酵タンクは中で実際に... (続きを読む)

サンタ・クルーズ・マウンテン、絡み合うスタイル 6 Jun 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事のロング・バージョンである。詳細なテイスティング・ノートも参照のこと。 ボルドーの一級シャトーに匹敵するほどのワイン産地がブルゴーニュのグラン・クリュに匹敵するほどの畑からわずか1マイル半の場所にあると想像してほしい。それこそが太平洋とシリコン・ヴァレーに挟まれたサンタ・クルーズ・マウンテンのもつれた木々のはざまにある驚くべき真実なのだ リッジ・ヴィン... (続きを読む)

アルコール控え目、でも香りは控えずに 14 Mar 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載した記事のかなり長いバージョンである。 南半球のブドウ栽培家は今頃これまでになく早い収穫期に取り組んでいることだろう。これも気候変動の影響の一つだが、我々のようなワイン消費者が最も影響を受けるのはアルコール度数の上昇だろう。もちろん原因は他にもあるのだろうが、暑い夏はアルコール度数の平均値を1980年代の12~12.5%から現在の13.5~14.5%にまで引き上... (続きを読む)

11年の忍耐~オーストラリアへのブドウ品種輸入~TT 26 Feb 2015 TT:木曜特別シリーズの意。最近の事例に関連のある過去の記事を再掲するコーナーです。 今週ウォルターが書いたオーストラリアにおけるイタリア品種の人気を示す一連の記事の背景として2013年5月11日にフィナンシャル・タイムズに掲載したこの記事を再掲する。 オーストラリアへ行ったことがあれば誰でも、オーストラリアがどれほど害虫や病原菌の国内への持ち込みに神経をとがらせているか知っているだろう。オース... (続きを読む)

1  2