カテゴリ「ワインの科学」の記事

2018、ビオデナミ最大の試練の年 29 Sep 2018 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 フィナンシャル・タイムズの博識なガーデニング専門家、ロビン・レーン・フォックス(Robin Lane Fox)は有機栽培には断固としたアンチの立場を取っているようだが、ワイン用ブドウ畑の有機栽培は消費者からも生産者からも人気が高まっている。ワイン産地を訪問し、畑に農薬をまいている作業者を見たことのある人は、農薬が強力なた... (続きを読む)

ワインと科学の出会う場所24 Feb 2018 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 我々のほとんどはワインを娯楽やリラクゼーションと結びつけるものだが、世界中に存在する数百名の科学者にとって、それは毎日の勤務時間を使い頭の痛くなるほど詳細に研究する対象である。 例えばアメリカン・ジャーナル・オブ・エノロジー・アンド・ヴィテカルチャー誌に最も多く引用されている文献のタイトルには「Colorimetry o... (続きを読む)

捉えどころのないMで始まる単語 29 Oct 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 今月初旬のある朝、ウェールズにあるアベリストウィス大学のひげ面の教授は58人のマスター・オブ・ワイン、マスター・オブ・ワイン研修生、そしてワイン愛好家お気に入りの概念を一刀両断に粉砕した。 地質学者であるアレックス・モルトマン(Alex Maltman)が理路整然とわかりやすく力説する通り、畑の地下にあるものとそこから生み... (続きを読む)

硫黄を減らすということ 23 Jul 2016 この記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。低硫黄ワインも参照のこと。 今世紀初頭から事実上すべてのワインには「亜硫酸塩を含みます」とラベルに表記されることとなった。その意味は何だろうか? 亜硫酸塩とは硫黄成分の総称で、発酵の自然な産物であり、全く添加をしなくても全てのワインに微量ながら含まれるものだ。形容詞としての「亜硫酸の」という言葉はあまり食欲をそそるものではな... (続きを読む)

専門家の行く末は?  5 Sep 2015 これは今日のフィナンシャル・タイムズのライフ&アートの1面に掲載された記事のロング・バージョンである。 私はこれまでの人生で一度だけ、ワインについて知るべきことは全て知っていると考えたことがある。1978年、開始2年でWSET(原文 訳文)の運営するコースを修了した時だ。運よく、またおそらく進学校のガリ勉教育の影響もあってか私はその年の首席であり、WSET Diplomaを手にした自分は完全に独り... (続きを読む)

畑の穴、知識の穴 20 Jun 2015 これはフィナンシャル・タイムズに掲載された記事の別バージョンである。 ジムに行ったりロードバイクに乗ったりする人ならご存知の通り、適切な道具選びは重要だ。ワイン生産者とて同じである。彼らも最新の設備を欲しがるのだ。 流行とは移り行くものだ。ワイナリーの最新の装備として挙げるならば、光学式選果機は未完熟果実を人の手を介さずに選別できるし、細いガラスのパネルが取り付けられた木製の発酵タンクは中で実際に... (続きを読む)

アルコールの低いワインはなぜ収斂性を強く感じるのか~TT 21 May 2015 TT:木曜特別シリーズの意。最近の事例に関連のある過去の記事を再掲するコーナーです。5月21日 この木曜特別シリーズは本サイトの過去の記事をかなり遡ることもあるし、比較的最近会員限定で公開した記事を再掲することもある。今日の興味深い記事は後者であり、つい先日月曜に公開されたものである。 5月18日 赤ワイン中のタンニンは、口の中での感じ方やボトルの中での変化について世界中で多くの研究が行われており... (続きを読む)

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