カテゴリ「Diploma受験生必読」の記事

ワイン界のガラスの天井 14 Oct 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 男社会での女性という立場にある者として、その経験がどのようなものか答える言葉は多く持っているつもりだ。物書きとして、どちらかと言えば得したこともあり、例えば多くの男性よりも(名前のおかげもあって)覚えてもらいやすいことや、最初のころはホストや主要なゲストの隣に座らせてもらえたことで、テーブルの反対側に座っている男性たちよりも多く... (続きを読む)

ブルジョワの抱える痛み 7 Oct 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。185本の2015クリュ・ブルジョワのテイスティング・ノートも参照のこと。 熟した親しみやすい2015のヴィンテージは、称賛を浴びにくいボルドーのシャトーにはもってこいの好機ではなかろうか。2009が非常にうまくいったように。 いわゆる(まったく古臭い呼び方だが)クリュ・ブルジョワはメドックの格付けシャトー(クリュ・クラッセ)の下... (続きを読む)

ヴァントゥー、使い勝手のいい冷涼な気候 30 Sep 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。テイスティング・ノートはFrom the flanks of Mont Ventoux を参照のこと。 ヴァントゥーはこの20年間で最も大きな変化を遂げた南フランスのアペラシオンと言えよう。 そもそも、その名称が暫定的なコート・デュ・ヴァントゥーからツール・ド・フランスのサイクリストやそのファンの心に響く単語一つに変わった。数マイ... (続きを読む)

中東ワイン最前線 23 Sep 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。該当するワインについては最近のテイスティング・ノートも参照のこと。 今私が感じているのは中東の混沌を抜け出し、整然としたフィナンシャル・タイムズの同僚のもとへ帰る喜びだけだが、今月初めに旅したイスラエルとヨルダン川西岸での経験は(こう呼んでもいいのかどうか)「東地中海地域」のワインの現状について多くのことを示唆してくれた。... (続きを読む)

ノン・ヴィンテージの革命に注目 16 Sep 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。テイスティング・ノートも参照のこと。写真はローラン・ペリエで撮影したもので、庭の池の水はけして飲むべからずと私たちに教えてくれるものだ。 この10年間で驚くほど多くのシャンパーニュに変化が起こった。 シャンパーニュの象徴的な映像といえば、青いつなぎを着た男性が木製のピュピトルにさかさまに立てられたボトルを手でくるくると回し... (続きを読む)

ドイツのピノ王国 9 Sep 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。81本のシュペートブルグンダー(と15本のレンベルガー)のテイスティング・ノートとドイツの2015ヴィンテージに関する膨大なこのガイドも参照のこと。 ピノ・ノワール、すなわちブルゴーニュの赤ワイン用品種を最も多く育てているのはどの国だろうか?当然のことながら、フランスがその王座を占め、その総量はシャンパーニュでの栽培量の急... (続きを読む)

フランスのお買い得は南を狙え 2 Sep 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。2017年夏にテイスティングした100本以上のラングドック・ルーションのワインのテイスティング・ノート、それらのワインがいかによく熟成するかについてはMature Minervois を参照のこと。 1989年、フランスのフラン(存在をご記憶だろうか)が安かった頃、ライアン・エアー(訳注:LCC)ができる前、イギリスのロマ... (続きを読む)

コルクの逆襲 19 Aug 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 今世紀の最初の10年間、多くの人々がポルトガルを中心としたコルク産業の絶滅を危惧していた。スクリューキャップや合成コルクのような代替栓の人気が非常に高まってきたためだ。 問題は驚くほど高いTCAの発生率だった。TCAは天然コルクにおけるコルク汚染のほとんどの原因となる化学物質の略称だ。最近まですべてのコルクはオーク樫の樹... (続きを読む)

ワインを賢く買うには 3 Jun 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズに掲載されている。UK wine trade faces up to Brexitも参照のこと。 キム・アンダーソン(Kym Anderson)教授はアデレードを拠点としているが、国際的に知られている功績と言えばこの上なく活動的なアメリカワイン経済学会(American Association of Wine Economists)の共同創立者である... (続きを読む)

シェリー~忘れられた秘宝 27 May 2017 この記事のショートバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 先日、古くからの友人でザ・ワールド・アトラス・オブ・ワインの共著者でもあるヒュー・ジョンソンとランチを共にした。彼は数十年振りにヘレスにあるシェリーの街を再訪したのだが、そこを取り巻く景観の変化に衝撃を受け、まだそこから抜け出せないようだった。 ヘレスからもう一つの主要なシェリーの街、サンルカール・デ・バラメーダへ続く道を... (続きを読む)

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