カテゴリ「JancisRobinson」の記事

ペサック・レオニャンの永続的な白 8 Jul 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 ボルドーと言えば赤ですよね?と言われるが、それほど遠くない昔ボルドーは赤ワインよりも白ワインを多く生産していた時代があった。そして人生を辛口のボルドー白にかけた男がいた。アンドレ・リュルトン、92歳。かつて自分のことを「一度尻にかみついたら絶対に離さない犬」と例えた人物だ。 彼の粘り強さが生み出した結果が今年30周年を迎える。リ... (続きを読む)

最高のワイン、最高の頭脳 1 Jul 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 ワインのプロの会合というと一定のパターンがある。集まって、テイスティングして、時には食べて、解散する。たいていの場合はそこに到着した時よりも世の中に好意的な気持ちになって。 だが2週間前ニックと私はそれよりはるかに知的なものと思われる会に招待された。招待状には「ワインビジネスに関わる最高峰の頭脳を集め、国際政治、経済文化、技術界... (続きを読む)

大胆不敵なシャンパーニュ 24 Jun 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 1980年代後半にレディング大学でフランス語を勉強していた頃、ジェーン・パウエルは非常に快活でフランス好きな酒豪で、シャンパーニュ・ジェーンとして知られていた。15歳の少女はたった一度の旅行でフランスへの愛に火が付き、繊細なフランス訛りを身につけ、シャンパーニュへの愛情を育んだ。 ロンドンで出版業界に勤め、シャンパーニュ... (続きを読む)

ギリシャが全て 17 Jun 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。ギリシャの白、ギリシャの赤、パクシ島のグルメも参照のこと。 パクシ・ワインのアンドレアス・ダイアマンティス(Andreas Diamantis)はラッカの小さな港にある自身の小さな店でレジにどっかりと座った父の横で在庫の充実した棚を見ながら「今ギリシャではとても良いワインを作っていますよ。」と自慢げに話し、こう続けた。「でもこれか... (続きを読む)

長命でアルコールが低く食べ物との相性が良くリーズナブルなワインとは 10 Jun 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。以下に触れるワインについてはテイスティング・ノートも参照のこと。 コルク業界はワインを楽しめないレベルからとても飲めないレベルまで変えてしまうブショネの可能性を下げるために開発してきた新たな技術と製品に誇りを持っている。問題は熟成のピークにあるワインを楽しもうとした場合、コルクの品質にまだ大きな疑問が持たれていた時代(大雑把に言... (続きを読む)

ワインを賢く買うには 3 Jun 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズに掲載されている。UK wine trade faces up to Brexitも参照のこと。 キム・アンダーソン(Kym Anderson)教授はアデレードを拠点としているが、国際的に知られている功績と言えばこの上なく活動的なアメリカワイン経済学会(American Association of Wine Economists)の共同創立者である... (続きを読む)

シェリー~忘れられた秘宝 27 May 2017 この記事のショートバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 先日、古くからの友人でザ・ワールド・アトラス・オブ・ワインの共著者でもあるヒュー・ジョンソンとランチを共にした。彼は数十年振りにヘレスにあるシェリーの街を再訪したのだが、そこを取り巻く景観の変化に衝撃を受け、まだそこから抜け出せないようだった。 ヘレスからもう一つの主要なシェリーの街、サンルカール・デ・バラメーダへ続く道を... (続きを読む)

政治とジンファンデル 13 May 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。Celebrating Tribidrag in Croatiaも参照のこと。 ブドウ品種の名前が政治的な意味を持つことがあるのだろうか?最近参加したエディ・マレティック(Edi Maletič)およびイヴァン・ペジク(Ivan Pejič)両教授による「アイ・アム・トリビドラグ」という挑戦的な題が付けられた会議で私はそれを強く感... (続きを読む)

流通ルートの短縮 6 May 2017 この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 その価格からは想像できないかもしれないが、有名ワインの生産者のほとんどが問題を抱えている。 彼らの生み出す自慢のボトルは今や贅沢品の領域であり、間違いなく投資家のターゲットとなっている(偽造品作成者の、という意味もあるがそれはまた別の話だ)。生産者たちが抱える問題とは、彼らのワインを取引に使うのではなく実際に飲もうとする人々を見... (続きを読む)

シャンパーニュ~その泡は失われるのか?  29 Apr 2017 この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。 長きにわたりシャンパーニュはワインの世界で最も洗練され、最も効果的な広報機関だったと言えよう。消費者はシャンパーニュが、いやシャンパーニュだけが、お祝い事や洗練されたディナー・パーティで社会的に受容される潤滑剤であると信じ込んでいた。 ところが全ては変わった。非常に多くの熱烈なワイン・バイヤーたちはプロセッコを二番目の選... (続きを読む)

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