長いこと予測されてきたとおり、昨年アメリカがフランスを抜き、ワイン消費量のトップに躍り出た。昨年は世界のワイン消費が全体的に低下したが、これは主にヨーロッパの主要ワイン生産国で継続的にワイン消費が低下していることに由来する。一方、アメリカ人は2013年、2012年に比べて0.05%(145,000ヘクトリットル)多くのワインを購入し、その合計は29,145,000ヘクトリットルとなった。しかし、世界のワイン消費は2007年をピークに減少の一途をたどっている。
昨日パリのOIVが示したワイン過剰に関する統計の中でおそらく最も目を引くと思われるのは、昨年初めて中国のワイン消費が4%低下したことだろう。これは中国政府の汚職防止運動によるものと考えられる。
実際のところ、2013年にはヨーロッパ以外の主要なワイン消費国のワイン消費は全体で2%低下したが、低下したのは中国とオーストラリアだけである。しかし、中国の消費者がどれほど重要かは中国でのワイン販売量の減少がアメリカ、南アメリカ、南アフリカ、ニュージーランドでの販売量増加を合算したものをはるかに上回ることから判断できるだろう。
OIVの統計によると、イギリスのワイン消費はほんのわずか、0.05%の減少であった。しかしこれは他のヨーロッパ主要ワイン消費国と比較すると微々たるものである(フランスは‐7%、イタリアは-4%)。ちなみに、スペインのワイン消費は著しく減少しており、昨年ようやく1.5%増加に至ったイギリスとドイツの消費量よりもはるかに少ない。ドイツは現在、イタリアと同じ程度のワインの消費をしているのである。すばらしい!
2013年の世界のワイン市場は大きいほうから下記のとおりである。
アメリカ
フランス
イタリア
ドイツ
中国
イギリス
アルゼンチン
スペイン
フランス語での全報告書のダウンロードはこちら。
(原文)