私のインボックス(Inbox)に入る情報が確かだとするならば、中国で有望なワインフェアが開催されない週は年間でほとんどないと言える。これらの開催地のほとんどは香港か上海だが、ソペクサのSIAL、ヴィニスッド(ViniSud)、トップワイン(Topwine)の中国版はこれまでけして成功を収めたとは言えない。一方、ヴィネクスポ(Vinexpo)はそのアジア版の実績をコツコツ重ねており、デュッセルドルフに拠点を置く優れたワインフェアであるプロワイン(Prowein)は明日初めて、上海でのイベントに臨む。
消費者向けのイベントでは、デカンター誌のスタッフが今一番忙しい時期を迎えている。彼らにとって重要な例年イベント、ロンドン・ファイン・ワイン・エンカウンター(London Fine Wine Encounter)が今週末に迫り、それが終るとその約20名のスタッフは東へ向かい、初の試みとして開催する上海リッツカールトンを会場としたファイン・ワイン・エンカウンターの準備に追われるのだ。中国のワイン愛好家たちは喜んで3888元(400ポンドまたは634ドル相当)を支払い、五大シャトー主催のマスタークラスに参加する。その他にもアンジェロ・ガヤ、ドン・ペリニヨンのリシャール・ジェフロワ(Richard Geoffroy)、ピングスのピーター・シセック(Peter Sisseck)、ペンフォールドのグランジなど大物が名を連ねている。これだけ初回に大物を揃えてしまって、次の回はネタ切れにならないのだろうか?
香港インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・フェアでのザ・ワイン・インダストリー・カンファレンスのベテランたちによると、先週末開催された今年のフェアは、中国のワイン市場はあきらかに停滞気味であるという空気にも関わらず普段よりも収穫があったそうだ。以下に彼らのコメントを示す。
ポール・ヘンリー(Paul Henry)、元ワイン・オーストラリア
ジェームズ・マイルス(James Miles): Liv-ex
イアン・フォード(Ian Ford):中国のインポータであるサマーゲート(Summergate)
ヤン・リュー(Yang Lu):シャングリラ・ホテル・グループのワイン責任者
ロバート・ジョセフ(Robert Joseph):イギリスを拠点とするワインコメンテータ
(原文)